日本住宅の美・掛軸殿
日本住宅の美は「床の間・座敷・仏間」と言われています。
新聞も、テレビも無い昔の人は、特に床の間、仏間を大切にしていました。
お正月から1月25日の天神講(天神様)、季節には「春」~紅白梅に鶯、「夏」~清流に鮎「秋」紅葉、秋山水、「冬」ゆき南天。などなど・・・。
年中掛~山水画・鯉の瀧昇り・鷲・カワセミ・瓢箪・竹に雀・金龍・牡丹・赤富士
山水画・四季花・祝軸(高砂)・鶴亀
法事軸~南無阿弥陀仏
鯉の瀧昇り~鯉は瀧をのぼり龍になる(中国の伝説)と、男児の端午の節句の祝軸 鷲・かわせみ~狙った獲物は逃がさない。
瓢箪6ケの画~無病息災。
竹に雀~竹は根で家を支え、雀は群れをつくり、友を呼ぶ、害虫を退治する。
「喜雀画」とも言う。
金龍~5本の指で黄金玉をつかむ「金運の画」
牡丹の画~一番大切な人を迎える「富喜花」
赤富士~富士の朝焼け「祝軸」目出度い時に飾る。
南天の画~難を転ずる
虎の画~八方を睨み、お家の安泰を祈る。
※ 床の間はその昔より、幸せは床の間から風、と言い「空床」を嫌うと言われています。掛け軸の画、で自分を叱咤し、日本座敷を引き締めたのでしょう。